2017年4月16日日曜日

春の衣替えの季節です!



気温も上がり始め、いよいよ春を感じる季節となりました!
寒い冬に活躍した衣類や寝具などを“しまう”時期でもあります。


・衣替えの“しまい洗い”が大切です!


 汚れが付着したままクローゼット等にしまうとカビや虫食いの原因になります。
 普段はご家庭で洗濯している衣類もプロのクリーニングをする事でしっかりと
 汚れが落とせます。次のシーズンも快適に使えるようメンテナンスしておく事が大切です。


・冬の汗は意外と濃い!?


 夏の汗はサラサラ、冬の汗はコッテリ。
 夏に比べて水分の摂取量が少ない冬の時期は汗の成分が“濃い”と言われています。

 「冬の衣類なのに脇や首周りに汗ジミが...」
 
 次のシーズンに着ようと思ったら黄ばみになっている事があります。
 特に白などの淡い色の衣類は汚れが目立つので、着る時になってガッカリする事も...。
 そうならない為にも衣替えの時に汗が残らないようしっかりと汚れを除去しましょう。


・冬の衣類にもウェットクリーニング!
 

 汗をしっかり落とすには水溶性の汚れに対して除去効果の高い
 ウェットクリーニングをお勧めします。
 
 ウェットクリーニングとは?

 本来、ドライクリーニングすべき衣類を特殊な処理をして温水で洗うクリーニングです。
 ドライクリーニングだけでは落としきれない水溶性の汚れを除去します。
 
 水溶性の汚れとは?

 水に溶ける汚れです。汗や食べこぼしなどの着色汚れ、タバコのヤニなど。

 “しまい洗い”には油性の汚れに対して除去効果の高いドライクリーニングと
 水溶性の汚れに強いウェットクリーニングを併せた“W洗い”がより効果的です。

 ウェットクリーニングは高い技術が必要な為、
 信頼のあるクリーニング組合加盟店にお任せ下さい!
 

2016年11月21日月曜日

12月より洗濯表示マークが変わります!

衣類のタグでおなじみの洗濯表示マークが改定されます。
「え!? 知らなかった!」というご意見が多いようですが、
何がどう変わるのか解説してみましょう。






・なぜマークを改定するの?

 今まで日本国内では独自に定めた旧JIS規格に準じて表示されていましたが、
 近年のグローバル化に伴い国際規格(ISO)に準じたものにしようという試みです。
 それにより旧22種から41種に増え、よりきめ細かいケアが出来るようになります。



・実際にどう変わるの?

 新しいマークの全てにおいて“日本語表記”がなくなります。
 ひと目で分かる従来のマークと比べて最初は戸惑うかもしれませんが、
 マークには一定の法則があるので、一度覚えてしまえばそれほど難しくありません。


・おなじみの洗濯機マークが廃止

 慣れ親しんだ洗濯機のマークがなくなり、洗い桶のようなマークに変わります。
 絵的に手洗いのマークと勘違いしそうですが、“洗濯機で洗える”というマークです。
 マークの中にある数字は洗濯液の上限温度を示します。
左:従来のマーク    右:新しいマーク
意味:液温40℃までを限度とした“洗濯機洗い”ができる


 手洗いの場合や、家庭での洗濯ができない場合は以下の表示となります。
左:液温40℃を限度とした手洗い可  右:家庭での洗濯不可


 洗い方の強さを指示するマークは従来の漢字表記ではなく、
 マークの下にある“ヨコ線”の数によって表記されます。
 ヨコ線の数が多いほど“より弱く洗う”という指示になります。
左:従来のマーク 中央:新マークの弱い洗濯機洗い 右:さらに弱い洗濯機洗い



・酸素系漂白剤のマークが追加
 
 漂白剤の使用を指示するマークが三角形に変わります。
 従来のマークでは塩素系漂白剤についての表示しかありませんでしたが、
 新たに酸素系漂白剤のマークが追加されます。
左:従来の   矢印右:塩素系/     中央:酸素系の    右:漂白剤の 
   マーク       酸素系漂白が可     漂白のみ可     使用不可



・一番分かりづらい?自然乾燥のマークについて

 自然乾燥のマークは従来の服を型取ったものから
 四角形の中に線を組み合わせた複雑なマークに変わります。

 タテ線なら“つり干し”、ヨコ線なら“平干し”を意味します。
 線が2本あったら“ぬれ干し”、斜め線があったら“陰干し”と覚えましょう。

 ※ ぬれ干し:脱水をしない(絞らない)状態で干します。


  従来のマーク                      新しいマーク



・タンブル乾燥のマークが追加

 近年、タンブル乾燥機を使用するご家庭が増えてきました。
 それに伴い、新たにタンブル乾燥を指示するマークが追加されます。
 乾燥温度は点(・)の数によって表記されます。
左:低温(上限60℃)での   中央:高温(上限80℃)での    右:タンブル乾燥不可
     タンブル乾燥 可        タンブル乾燥 可



・アイロンがけのマークについて

 従来は高/中/低の漢字で温度を表記していましたが、
 新しいマークでは点(・)の数によってそれぞれの温度を示します。

左:従来の    矢印右:低温    中央:中温     右:高温
   マーク       (上限110℃)    (上限150℃)    (上限200℃)



・ドライクリーニングのマークについて

 ◯の中に“P”や“F”の英字が表記されていますが、これはクリーニング店に
 「どのドライ溶剤が適しているのか」を指示するマークとなります。
 消費者の皆さんにおいては、ドライクリーニングができるのかどうか?
 という程度の認識で問題ないかと思います。
左:従来の   矢印右:パークロルエチレン  中央:石油系溶剤のみ  右:ドライクリーニング
   マーク       および石油系溶剤                       不可



・見慣れない【商業ウェットクリーニング】のマークについて
 
 ◯の中に“W”の英字が入ったマークが新たに追加されます。
 これはクリーニング店で行う“ウェット処理”についてを指示するマークとなります。
 つまり“家庭で水洗いができるという意味ではありません”のでご注意下さい。

 表示の組み合わせとしては、
家庭での洗濯(水洗い)はできないが、クリーニング店でのウェット処理ができる

 今後はこのようなマークの組み合わせが増えてくると予想されますが、
 ウェットクリーニングは高い技術が必要とされるので、ぜひ組合加盟店にご用命下さい。

 ※ウェットクリーニングとは?

  本来、ドライクリーニングすべき衣類を水洗いするクリーニング方法です。
  汗など水溶性の汚れを落とすのに効果的なので夏物衣料にお勧めです。
  
  

・衣類の購入時には必ず洗濯表示マークの確認を!
 
 衣類は使い捨てない限り、購入後のメンテナンスが必要となります。
 適切なケアのしかたを購入前に確認する事で不要なトラブルも防げます。
 家庭で洗濯できる物なのか、クリーニング店でしか洗濯できない物なのか、
 また商品によっては洗濯できない物もあるので、必ず確認をするようにしましょう。



・洗濯表示タグを切り取らないようにしましょう!
 
 「邪魔だから切り取ってしまった...」

 衣類を着用する際に洗濯表示のタグが気になるという方も多いと思いますが、
 日本では洗濯表示タグを取り付ける事が法律で義務付けられています。
 
 洗濯表示タグは衣類のカルテです。
 万が一、商品に不具合などがあった場合の連絡先も記載されています。
 切り取ってしまうとメーカーの保証を受けられない場合もあるので注意が必要です。

 またクリーニング店でも衣類の組成を確認するために利用しています。
 タグを切り取ってしまった衣類は、事故防止のためクリーニングをお受けできない
 場合がございますので、ぜひ切り取る事のないようお願い申し上げます。



洗濯表示マークについてより詳しく知りたい方は消費者庁のホームページをご覧ください。
リーフレットをダウンロードして頂き、印刷して洗濯機の近くに置いておくと便利です。


リーフレットはこちらをクリック(PDF形式 506KB)

解説動画を見る場合はこちらをクリック 

2016年8月11日木曜日

最近、注目されている「ニットYシャツ」について

暑い夏が続きますね…。
クリーニング屋さんは熱を発する機材が多いので
この時期の作業場は温度が大変な事になります。(>_<)
水だけではなく塩分やミネラル分を常に補給しましょう!

さて、皆さんは「ニットYシャツ」というのをご存知でしょうか?
最近、紳士服を取り扱うお店などで人気が高まっており、
我々の業界でもクリーニングのご依頼を受ける事が増えています。


ニットYシャツ
生地の拡大画像
   

ポロシャツのような生地なので通常のYシャツと比べ通気性や伸縮性が良く、
ポリエステルなどの化繊を使った物は速乾性もありシワになりにくいのが特徴です。
つまり夏に着用するには“うってつけ”の商品と言えます。


【ニットYシャツをクリーニング店に依頼する時は?】


機能的に優れたこのニットYシャツですが、
購入される前にご留意して頂きたい事がございます。

商業用の機械仕上げができない(Yシャツ立体プレス機)

ポロシャツと同じように生地自体が“編み物”なので、
見た目は普通のYシャツと同じでも機械で仕上げる事ができません。
つまり基本的には“手仕上げ”をするという事になります。

通常のYシャツと同じように立体プレス機で仕上げてしまった場合、
前立て(ボタンを合わせる部分)が縮んだり、袖丈が伸びてしまいますので、
風合いを崩したくない場合は手仕上げでのご依頼をオススメします。


「あれ? Yシャツなのにいつもと料金が違う…」

クリーニング店の受付でこのようなトラブルが増えているそうです。
私たちクリーニング組合加盟店ではお預かりした衣類の特性を考慮し、
風合いを崩さないよう最適なクリーニングを心がけています。

それゆえにお客様から直接ご指定を頂かなくても、
店側の判断で手仕上げを選択する場合がございます。
手仕上げをするという事はクリーニング料金も割高になります。
ぜひ商品の特性をご理解した上でご着用を頂けたらと思います。





近年、各業界でクールビズが定着しておりますが、
業種や部署によっては“ノーネクタイはダメ!”という所もあるそうです。
一般的にネクタイはシルク製の物が主流ですが、色の定着が弱いのが特徴です。
汗や皮脂などの汚れを放置すると、特に結び目となる部分が退色してしまったり、
夏の紫外線による色焼け、カビや臭いの原因にもなりますので、
安心と信頼の組合加盟店で早めに汚れを落としましょう!

2016年7月18日月曜日

組合ホームページがリニューアル!

昨年より千葉県クリーニング組合 船橋支部 “第3地区”のホームページとして
運用しておりましたが、船橋支部の公式ホームページとして移管される事になりました!
5つの地区からなる船橋支部全体の加盟店を紹介するなど、引き続き皆様のお役に立てるよう
様々な情報を提供して参りますので、今後ともよろしくお願い致します!




さて、船橋クリーニング組合オリジナルの【のぼり旗】をご存知でしょうか?
既に一部の加盟店では掲示を開始しております。
ふなばし産品ブランド PRキャラクターの「目利き番頭 船えもん」も入っていますので、
お近くの組合加盟店の前を通り掛かる際には、この黄色いのぼり旗にもご注目下さい!

2016年4月21日木曜日

除菌・消臭スプレー、上手に使ってますか?

春の衣替えの季節になりました!
この時期、冬物のクリーニングに悩まれる方も多いと思います。


衣類に付いてしまったタバコや焼肉、汗や皮脂のニオイ…
皆さんはどのようにお手入れされていますか?
特にダウンジャケットなどはニオイを吸収しやすい特徴があります。




【ニオイの原因は汚れ】


市販の除菌・消臭スプレーは手軽で便利な事もあり利用する方が多いと思いますが、
当然、スプレーをしただけでは本質的に汚れを落とした事にはなりません。
あくまで“ニオイを一時的に抑える“効果が期待できるものです。


【除菌・消臭スプレーで汚れをごまかしてしまう事のリスク】


・汗や皮脂汚れが落ちていないのでゴワゴワして着心地が悪い。
・生地がテカったり、ジト...っと湿気を帯びたような感じになる。

そんな経験はありませんか?

汚れがどんどん蓄積してしまうと我々プロでも落とす事が難しくなったり、
汚れをそのまま放置すると生地自体を痛めてしまう可能性があります。
その結果、クリーニング代を節約するつもりが衣類の寿命を早めてしまう事に...。
衣類の買い替えなどで余計な出費が増えてしまう事にもなりかねません。

“ひとつの物を長く大切に使う”という事の方が意外と低コストであったり、
不必要な買い替えを減らす事は地球環境に配慮する事にもつながります。
定期的にクリーニングをするという方法もそのひとつです。

そして汚れを落としていないという事は“不衛生”であるという事が言えます。
例えばご飯を食べた後の食器。これを洗わないという方はいないと思います。
もちろん口に入れる物と衣類は違いますが、“体に触れる”物である事は確かです。
衣類を衛生的に保つという事は、健康的であると言えるのではないでしょうか。





【除菌・消臭スプレーとクリーニングを上手に使い分け】


お出かけしようとお気に入りの服を着ようとしたらニオイが...
そんな時は、除菌・消臭スプレーで一時的に対応するのもひとつの手段です。
しかし汚れが蓄積されると衣類にダメージを与えてしまうので、
なるべく早めにクリーニングする事をオススメします。


【衣替えの“しまい洗い”が大切!】


お世話になった洋服は「しっかり洗う」がイチバンです。
ご家庭での洗濯が難しそうな物や出来ない物は
私達クリーニング組合加盟店にお任せ下さいませ!

こちらの記事も参考にしてみて下さい。
http://www.idokaba.net/article/2016/01/08/586

2015年12月5日土曜日

忘・新年会シーズンによくあるシミの対策


12月〜1月は忘年会・新年会に出席する機会が多くなります。
「うっかり服にお酒をこぼしてしまった!」
そんな光景に身に覚えはないでしょうか?

ワイン等、色の濃いお酒のシミは目立ちますが、
無色や淡色のお酒をこぼした場合(特に色の濃い服に)
乾いてしまえば目立たなくなります。
楽しい宴の席。お酒をこぼした事を覚えてない方も多いのでは…。

目立たないからといってそのままクリーニングせずに放置すると
黄ばみやカビ、糖分やアミノ酸を好む虫食いの被害が大きくなります。

そして気になるのはお酒の臭いです。
特に日本酒は臭いが残りやすく、糖分も多いので乾いて時間が経つと
こぼした部分が“ガバガバ・ゴワゴワ”になってしまいます…。

服にお酒をこぼしてしまった時の対処法ですが、
慌てて“おしぼり”で叩いて拭き取る...なんてしていませんか?

おしぼりには消毒のための塩素が含まれています。
それで拭いてしまうと“脱色”の原因になる事もあるので、
必ずハンカチ等で“叩かずに”水気を軽く押さえ取るようにして下さい。
そして出来るだけ早めにクリーニング店へご依頼下さい。

さらに効果的なのは、
【あらかじめ服に市販の撥水スプレーをかける】です。

撥水スプレーにはコーティング作用があります。
防汚効果もあり、うっかりお酒をこぼしてしまっても
クリーニングの時にシミが落としやすくなります。

でも市販の撥水スプレーって意外と値段が高いですよね。
そして市販のものは加工剤の濃度が低い(効果が低い)です。

その点、プロのクリーニング屋さんには【防汚加工】があります。
市販の撥水スプレーを使うのと理論的には同じですが、
加工剤の濃度が高いので、より優れた防汚効果があります。
クリーニングと同時に加工を依頼してしまえば手間もかかりません。

突発的な宴席にお呼ばれ → 市販の撥水スプレーで簡易処置
事前に予定が分かっている宴席 → クリーニング店でしっかり防汚加工


このように使い分けて頂くのが良いと思います。
大切な衣類にシミ…楽しい宴席も台無しになってしまいます。
その「しまった!」を軽減できる防汚加工は大変オススメです。

組合加盟店では各種加工を承っております。
大切な衣類はプロのクリーニング師がいる
組合加盟店へ気軽にご相談下さい!